
イベントブースデザインは、基本的にはお客さんの視点に立って考えることが大事です。
これは、分かっているつもりでいても実際には口で言うほど簡単なことではなく、商品を展示する企業側の視点から抜け出せてはいないことが多くあります。
別に口に出してそう言っているわけではありませんが、これはどのような人でも興味関心を持つはずだとか、興味を持って聞きに来てくれれば説明してあげるといった観点が感じられるブースがあることも事実です。
結果として、何か押しつけがましく感じられてしまったり、あるいは別に聞きたくもない説明を延々と聞かされそうだという感じを与えてしまったりして、お客さんに敬遠されてしまうこともあります。
できるだけブースの内側ではなく、外側のお客さんが歩く通路のそばに商品を展示するようにしましょう。
単に通り過ぎてしまうか、それとも少しでも足を止めてもらえるかの違いは、歩いている間に興味を引くことができるかによります。
ブースの大きさにもよりますが、普通はその前を通過するのにかかる時間は数秒程度のはずで、たった数秒が勝負ということです。
スタッフの位置とか視線も大事です。
初めから特定のブースを訪れてスタッフと話したいと思っている人も中にはいますが、多くの人は下手に近づいて捕まることを恐れています。
無理やりに商談に持ち込まれるのではないかとか、そこまで行かなくても聞きたくもない話を長々と聞かされるのではないかといったことです。